クリーンスモーク×フライヤー

 クリーンスモークの最大のウリは『スモークハウスがなくても燻製品を作れる』ということだと思います。その使用方法は多岐に渡り、検証も数えきれない程重ねていますが、個人的にもっとも衝撃を受けたクリーンスモークの用法は、前回投稿の「クックインバッグ」と今回テーマの「フライヤー」です。

 百聞は一見に如かずということで、早速その検証結果をご覧ください。

▼手順
①クリーンスモークを水で希釈し、30%溶液を作る。
②溶液に手羽中を60秒浸漬。
③余分な水分を切り、塩コショウで下味処理。
④170℃の油で4分間揚げる。

 たったこれだけ。写真左の「コントロール」はクリーンスモーク無しの素揚げ。残りの3つは、クリーンスモークの種類別。いずれも上記の手順で調理されたものですが、見ての通り、スモーク効果がバッチリ出ています。クリーンスモークは、タイプ毎に香気はもちろんのこと、ブラウニング効果も異なるため、3種はそれぞれ独自の出来栄えとなりますが、どれも紛れもなく本格的なスモークチキンに仕上がりました。個人的には、メスキートという低木由来のクリーンスモークである SmokEz M-10 を使ったやつが、ホロ苦くて一番美味しゅうございました。

 以下、実食後の評価をまとめます。

▼最終評価
*薫香が食欲をブーストさせる。
*薫香により、鶏肉独特の臭いがマスキングされて食べやすい。
*表面全体の架橋が進み、素揚げでも油切れが良く、クリスピーな仕上がり。
*ブラウニングと焦げの見分けがつきにくく、調理時間の設定が難しい。
*鶏肉を調味料で下ごしらえしておいたら、もっと美味しくなったはず。
*金曜日の夕方に、ビールを用意して再検証する。

 今回はフライヤーで検証しましたが、流行のエアオーブンやスチコンを使えば、よりヘルシーなスモークチキンを作ることも可能です。
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